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Freccia Celeste

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夜が明けて 

Posted on 20:00:00

 子供達が手に手にプレゼントを自慢しあう。可愛らしいぬいぐるみだったり、模造刀だったり。子供達それぞれにばらばらだけれど、皆嬉しそう。

 思えば食べるばかりに精一杯で、プレゼントなんてあげたことなかったしなぁ。せいぜい、誕生日には少しだけ、ほんの少しだけ豪華な食事にしたぐらいだっけ。こんなに喜んでもらえるなら、私がプレゼントしたかったな。こんなに喜んでもらえるなんて、『サンタクロース』さんがうらやましいなぁ。




「――姉さん」

 テファがそっと耳打ちする。シキさんにはお礼を言っておいてね、と。

「それとね」

 ふわりとテファが微笑む。

「私にもイヤリングをプレゼントしてくれたの。エルフの耳を隠してくれるっていう、姉さんも探してくれていたもの」

 くるりと回ってみせる。エルフだって分からない耳元に、小さなイヤリングが揺れている。

「石は姉さんとお揃い。これで一緒に買い物にだっていけるね。嬉しいなぁ。姉さんと一緒にどこかに行ったことなんてなかったから。ううん、何も気にせずに外に出られるなんて、生まれて初めて」

 耳に触れ、本当に嬉しそうにはにかむ。上気した頬、子供のようにはしゃぐ様子はまるでお酒に酔ったよう。それとも、テファなら妖精が舞うようとでも。

 そんなテファがふと、ことりと首を傾げる。

「ところで、さっきからお尻を押さえているけれど、どうかしたの?」

「……言わないで。お願いだから」

 子供達とテファにはプレゼントで、私には――






 テーブルにはシキさんとエレオノールさんがいた。私に気づいたエレオノールさんが手をあげる。でも、シキさんは目を合わせない。ええ、気づいているはずだけれど、目を合わせない。

「楽しそうですね。私も混ぜてもらってもいいですか?」

「ええ、もちろん。ね、シキさん?」

 エレオノールさんがシキさんに笑いかける。

「ああ、そうだな……」

 それなのに、やっぱりシキさんは目を合わせない。

「ん? シキさん、どうかしたんですか?」

 いつもと違う様子に、エレオノールさんが首を傾げる。シキさんは曖昧に言葉を濁すだけ。

 ふーん……。一応、反省はしているんだ。

「シキさん……」

 私の呼びかけに、びくりと肩を振るわせる。

「な、何だ……」

「お尻、痛いです」

「……そうか」

「シキさんには本当に、ええ、本当に感謝しています。でも、子供達とテファに比べて、私の扱い酷くないですか?」

 シキさんが更に目を逸らそうとするけれど、両手で捕まえる。

「……悪かった。本当に悪かった」
 
 ようやく、それだけ口にした。

「えっと、お二人とも何の話をされています?」

 エレオノールさんはさっきから首を傾げたまま。

「知りたい、ですか? 本当に?」

「いや、知らなくていい」

 私の口を押さえようとするけれど、そうはいかない。

「前に、好きな人は好きだって言ったことがあったでしょう?」

「好きな人は好き……」

 目を閉じて考え込む。そしてあっと言う間に真っ赤になった。

「あ、ああっ、シ、シキさん! ……あれ? いない?」

 ぶんぶんと茹だった顔で探すけれど、もう遅い。私が口にした時にはもう逃げる準備は終わっていた。

「逃げ足、早いなぁ。でも、ま、これぐらいで許してあげようかな? 一応、テファには手を出さないようにはしてくれたみたいだし」

 走り去っていった後の扉が、かすかに音をたてて戻ってくる。

「……と、ところで」

「ん? 何ですか?」

「その、お尻でするのって、どうなんでしょうか?」

 ちらちらと周りも伺いながら、恥ずかしそうな小声で口にする。

「えーと、分かっていると思いますけれど、人前で話す内容じゃないですからね? まあ、私が言えた義理じゃないですけれど」

「あ、そ、そうですよね……。うー、わ、私ったら……」

 テーブルの上で頭を抱え込む。

「うーん、純粋な方が変な風に興味を持っちゃうのかなぁ。はぁ、テファ、大丈夫かな……。シキさんに変なこと教えられなきゃいいんだけれど」

 もう一度、テーブルで悶えるエレオノールさんに視線を移す。上気した頬は色っぽくもあるけれど、色々と駄目だと思う。

――でも、なんだかんだで興味津々みたいだし、シキさんにお願いするんだろうなぁ。テファがこんな風になったら嫌だなぁ。

テーマ - 二次創作:小説

ジャンル - 小説・文学

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この記事へのコメント

まぁ定番ですねw

シキめぇw
この三角関係は角が立たないからにやにやしてしまう。
この内容は15禁というより15歳以下には伝わらない話かな

レネス | URL | #qd0pqeIc

2011/12/28 13:23 * 編集 *

感想

『反省』は猿でもできるから、『自重』を覚えて真人間になれるよう努力しないと(汗)。

ファルケ | URL | #Do36FZBw

2011/12/29 00:03 * 編集 *

何時まで三角かはわかりませんが……
子どもには分からないのなら、あえて18禁としなくてもOKかと判断しています。

you | URL | #.R7iD28E

2011/12/29 09:58 * 編集 *

Re: 感想

シリアス、ギャグでも自重はしない、それが人修羅クオリティです。

you | URL | #-

2011/12/29 10:00 * 編集 *

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